二輪の花

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ご縁があって、ある女性のお弔いを勤めました。
 


諸事情で、ご遺体はお寺預りとなりました。
お預かりした日の夕方、見知らぬ女性お二人がお寺に見えました。
ピンポーンが鳴ったので、玄関に行くとジャージ姿の知らない女性が、お花を二輪だけ持っておられました。

怪しーい?と思いつつも、応対。
その方々は、故人が関わられた介護職の方々でした。疑ってすいません。m(_ _)m

さっそく、ご遺体にお参りして頂きました。
手に持っておられた2輪の花は、その故人の自宅庭に咲いていた花を摘んで、お持ち下さったとの事。
これは失礼しましたと思いつつ、お棺の中に納めて頂きました。
お花屋さんが用意する立派な花もイイですが、それにもまして、この二輪のお花は、たいそう喜ばれたに違いありません。

お寺としては、たまたまご縁があってご遺体をお預かりしただけでしたので、故人様の事は何も知りませんでしたが、介護職の方々からお話しをお聞きしていると、あたかも生前中のお姿が目に浮かぶようでした。

そのお話しの中で、故人さまは、口癖のように「ありがとう。ありがとう」とおっしゃっておられたそうです。
仏教には、財持が無くても出来る修行の1つに愛語施(言辞施)」と言うものがあります。
心からの優しい言葉をたくさんの方に呼びかけていくことです。

そんな方だったので、こうしてお参りに来てくださったんだなぁ~とつくづく感じ入った次第です。




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