2月の言葉

2013_02言葉

火を起こすには風が要る (長蓮寺カレンダー2月の言葉より)

私は山形の山間部で生まれました。
よく、落ち葉の季節になると祖母と一緒に落ち葉を掃き集めて、たき火をした事を思い出します。

山積みした落ち葉にマッチで火をつけるのですが、ぬれた落ち葉など多いと、なかなか火がつきません
(>_<)


それを見かねた祖母が、
「落ち葉の山に少しトンネルを掘ってごらん。そこへ乾いたスギの葉入れを火をつけるんだよ(空気の通り通をつくる)」と教えてくれました。

教えられたとおりにすると・・良く火がついて燃えたのを覚えています。

今では、富山の街中に住んでいますので、たき火したり、たき火の中に「クリ」や「サツマイモ」を入れて、焼きクリ・イモを食べる機会もなくなりました。


昔の人は、私の祖母のように、火を起こすには、風(空気・酸素)が必要だと知っていました。

理屈抜きで・・・

しかも、上手に風の強さを考えて火をつけ、火力を調節していました。

これは、経験と伝承に基づくものだと思います。

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風が強すぎれば、火は燃えすぎ、時には火が消えることもあります。
風が無ければ、火がつきにくい。


これは、人間にも言えるのではないでしょうか!

人間はどんな人でも「個」「個」ですが、「人と人とのつながり」も必要です。
どんな人でも「つながり」無くしては、生きてゆけません。

こんな事は、私がわざわざ言わなくても、皆さんご承知の事とお叱りをうけそうですが・・


でも、最近 お経にいってお話していると・・

「子や孫に面倒掛けたくない」

「周りの人に迷惑をかけてしまう。」

「最後まで自立した生活を送りたい 」

と、特に中高年の方はよく言われます。

各々 ご事情もあるのは良く判ります、すごく立派なお考えにも聞こえますが・・


これって・・

「人と人とのつながり」を切っていることになっていませんか?


迷惑かけてもイイじゃないですか!

誰一人として、誰の迷惑も掛けずに、死ぬことは出来ないんです!



こんな事も影響しているのかどうか?判りませんが、

今の20~30才代の方々は
「他人にお願い事をすること」が、苦手な人が多い。と言う統計もあるようです。


是非、火を起こす「風」を止めないで下さい。

そして、人間の生きざまと言うものを、そのまま隠すことなく見せてあげて下さい m(_ _)m




何年前だったか? どこのテレビ局だったか?

会員同士が(伝言ゲームのように)隣の人から隣の人へ 簡単な依頼(頼み事)を
するサークルが紹介されていました。
頼み事を「経験」をすることで、以後 頼み事をお願いしやすくなるんだそうです。

当時は、「はぁ?」と思ってましたが・・


これからは、こんな「頼み事伝言ゲーム」的な活動もお寺でやろうか?と思っています。

自らへの自制も兼ねて書きました。

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