本当の死

本日、数えで103歳のおばあちゃんのお葬式を勤めさせていただきました。

気丈なおばあちゃんでしたが、大台100才を過ぎる頃から次第に衰老し、息子さんの献身的な
介護の下、やすらかに自宅で息を引き取られました。
葬儀には、息子娘7人の他 孫やひ孫さん ご親族だけで30人以上とたいへん賑やかしいお葬式でした。



ところで、最近のお葬式の傾向として、縮小化する傾向がみられます。
高齢化・少子化・近所付き合いの希薄化と様々な原因があり、これも御時勢とは思いますが、

中には、たくさんのお孫さんがおられにもかかわらず・・
「あんたは無理に(葬式)に出なくてもいいよ。」
と言って、孫やひ孫の葬儀列席を止める方もおられる今日この頃です。

・この厳しい社会環境で、仕事に支障をきたしてまで葬式に出なくても。
・あまり孫達にまで迷惑かけ(列席を迷惑と考える)たくない。
・子供(孫)がまだ幼いので騒いだりすると他の列席者に迷惑をかけるかも?

等々の親心がそう言わしめるのでしょうが・・

これについては、はなはだ疑問が残ります。
というのも、
「葬儀」は良い社会勉強になる
からです。

今回のお葬式には、孫のみならずひ孫さんも5人列席されておられました。
火葬場で収骨の際、富山では箸(箸渡しはしない)もしくは、素手で、お骨を骨壷にお入れしています。
ご親族の皆さんが、それぞれおばあちゃんのお骨を箸で拾われ、残るは頭の部分です。

ここで火葬場の係員さんは一番前でまじまじとおばあちゃんのお骨をのぞき込んでいた ひ孫さん達に
問いかけられました。
「最後はだいじな頭の骨の部分だから、手で(骨壺に)入れてくれる?」

そう言われたお孫達は最初、顔を見合わせながらドギマギしていましたが、

意を決して・・・
「おばあちゃんのお骨はお年だったから、もろいからやさしくね。」ーっと係員さんの言葉に従い
そーっと丁寧に骨壺に入れておられました。

さぞかし、亡くなったおばあちゃんも喜ばれておられるでしょう!
また、ひ孫さん達にとってもイイ経験になったでしょう。

葬儀は人間の死をみつめ、情操教育にもなる良い機会なんです。
特に、ゲームの影響か?死をバーチャルでしか見る事が出来ない子供さんが増えております。

出来る限り、本当の死を見せてあげて下さい m(_ _)m

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
にほんブログ村 <---良かったらクリックして下さい

この記事へのコメント:

管理人のみ通知 :

トラックバック: